2019年正月の読書
蜂飼耳による新訳がとてもよかった(彼女のことをずっともっと高齢の男性だと今の今まで勘違いしていた…)。図版がついているのもよくて、鴨長明の庵と都のほどよい距離感をよみとれる。
昔好きだったエッセイの影響元だったので。元ネタを知った気持ちです。これでアイロニーとかユーモアとか言えるようになるぞ!
素晴らしくおもしろい。この内容に文体にいい加減、飽きそうなものなのですが不思議に飽きない。
カルヴィーノ アメリカ講義――新たな千年紀のための六つのメモ (岩波文庫)
- 作者: イタロ・カルヴィーノ,米川良夫,和田忠彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/04/27
- メディア: 文庫
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草稿「始まりと終わり」が響きました。小説に限らない話でもあると思う(それでいいのだろうか?)。
愛されるための完全な機械ー完全人型を巡った複雑な三角関係。ちょっと強すぎる百合だった。整理がつかない。 百合に三角関係(あるいは三人以上の人間?)は必須という確信を強めた。
- 作者: フランチェスコ・グァラ,Francesco Guala,瀧澤弘和,水野孝之
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2018/11/13
- メディア: 単行本
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制度論の手堅い定式化。表紙がかわいい。盛山和夫『制度論の構図』との比較を考えたい(これは宿題)。
あとは芥川賞の候補作を一通り読んでいた。クオリティとしては古市がとってもまあおかしくないだろうとは思わされた(意地でも取らせないでしょうが)。