うな記

若者の感傷

夜に美味しいコーヒーが飲みたい

covid-19の影響でいろんなビザが停止になり、予定していた旅行が全部消えた。ひとが少なくなった東京でぼんやりとしている。なんとなく風邪っぽい気もあるので、厚労省の言うとおりに人混みにも出かけていない。そうなると東京にいるメリットはほとんどなくて、たまに友人たちに会うぐらいのものでしかなくなる。東京以外にいれるところがあるわけでもないので、しかしいつもと変わらずぼんやりしている。そうこうしている間に古井由吉が死んで、ちょっと読み返すけれど、あまりにも小説世界と生活世界が変わらない気がするので、そこそこにしてやめた。

田端銀座から大学まで歩いた。歩きながら話すのは厚労省的にも大丈夫だろうと思って安心して歩いた。歩くのは好きだし、それが無為だともっといい。無為に歩きながら話せるともう望むことはない。これ以上ぼんやりできることはないと思う。久々に歩いたからか、足の裏が痛くなった。
田端銀座にいたのは、友達がバイトしているイタリアンがあるからで、ひとと示し合わせて迷惑をかけにいった。イチジクのペペロンチーノとキノコのピザが美味しかった。友達がいつも通りの調子で働いていて、面白くて、安心した。役割と領域の侵犯があるかと思いきやそんなないような、もしかしたらあったのかもしれない。近いからまた行くだろうとおもう。

大学で講師が片付けをしている。バイトに行く。いろんな人間がいろんな話をしている。問題は解決しない。

夜にお酒が飲める店はたくさんいるけれど、夜にコーヒーが飲める店は少ない。深夜帯こそコーヒーを飲んでリラックスしたいのに。同じ嗜好品の部類なのだからバーに置いてくれてもいいのになあといつも思っている。都内の純喫茶の類は大体11時までには閉まってしまう。深夜帯と言わずとも夜に営業していてくれるだけでありがたいけれども、一番飲みたくなるのは徹夜明けで、その需要に応えてくれるのは滅多にない。椿屋珈琲は朝4時5時まで空いているので重宝する。高いは高い。

なんか流行っていて遠ざけていたTohjiをちゃんと聞いてその周辺も追いなおしている。めっちゃいい。ゴジラの曲とRodeoの曲がいい。小袋成彬のアルバムに入っていた曲もいい。酒がそんなで、煙草とコーヒーと純喫茶が好きそうなのもいい。まあどハマりしていると言っていい。気づいたことで、ジャケットとかを見てくれるとわかるのだが、Tohjiはマジで大体上を見ている。マジでPVもポスターも大体上を見ている。こんな上を見るラッパーいないんじゃないだろうか。みんな目線を合わせてくるからな。


新しい服が欲しい。