「いいですか、まず研究と私生活が一致します」
©︎刑法学者兼現最高裁判事。
- プロというのはなんでもそうだと思うのだが、一流の研究者は異常な体力と精神力を並存させている。
- そしてその研究スタイルは、おおよそその異常な体力と精神力の上に成り立っている。
- したがって多くの人間には難しい。
- 一流の研究者は一流の教育者であるとは限らない。
- とりわけ人間の有限性への理解は甘い。
このようなことからさまざまなことが起きる。離脱可能性の担保は大事なことである。
一流でありながら弟子がたくさん育ったといえば、思いつくのが丹下健三と井上達夫なのだが、何か共通することはあるのだろうか。一応仮説としては、示された(研究)スタイルをいかにしてずらし、自分のスタイルを作り上げるか、ということを考えた。 規範に対する事実的なものを作り上げる、相対化の環境が整っているかどうか。 丹下の場合は周囲に浅田孝や高山栄華など別の仕方を示せる人間が多かったこと、井上の場合はまああんだけ会話が好きなんだからズレも許容するだろうという感じではなかろうか。あと微妙な関心のズレとか…。再現性がなさそうな話になってしまった。そして完全な想像トークである。どうなんでしょうね?
- 作者:
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2015/08/31
- メディア: 単行本